香港公演の取り消しを余儀なくされた神韻芸術団
神韻芸術団は、すでにチケットが完売していた香港の7回公演を、誠に遺憾ながらキャンセルすることをお伝えします。主要なプロダクション・スタッフ数名の入国ビザの発行を香港当局が土壇場で拒否したため、この決断を迫られました。
香港での神韻は、香港演芸学院歌劇院で1月27日から31日にかけて上演する予定でした。しかし、1月21日、香港の入国審査局が神韻芸術団の制作チーム7名のビザ発給を拒否しました。香港の入国審査局の理由は、これらの制作者は地元の人材で置き換えられるというものでした。
香港当局にも明確に説明しましたように、これらの制作メンバーは神韻にとって欠かせない役割を果たしています。神韻の特定の要請に応えるよう、制作メンバーは高度な訓練を受けており、その内容は異例なほど技術的で細部にわたります。容易に置き換えることはできず、これらのメンバーなしでは舞台は成り立ちません。
ビザの申請は、2009年10月13日に行われたにもかかわらず、出発のわずか3日前にビザの発給が拒否されました。その後、当方からの繰り返しの要請にもかかわらず、香港当局は判定を覆すことを拒否し、公演をキャンセルすることを余儀なくされたのです。
神韻芸術団はニューヨークを拠点とし、2007年にツアーを開始しました。私どもの使命は、ここ数十年の抑圧の時代の前に繁栄していた中国の伝統的な芸術、精神性の継承を復興させるというものです。神韻の舞台は、様々なバックグラウンドの数百万人もの観客を、暖かく包み込んで参りました。
制作の中心にある 中国の古典舞踊を、ソリスト、東西の楽器を融合させたオーケストラの生演奏、 手縫いの 色彩豊かな衣装などが支えます。ムーラン従軍や岳飛などの伝説、法輪功のストーリーのように現在の中国で起きていることを、舞踊を通して表現しています。これらの逸話や伝説を芸術的にステージで描くことによって、中国の神伝文化の真髄・価値観に息吹を与えることを理念としています。
中国共産党当局は、何年にもわたり、各国の高官や劇場に神韻公演をキャンセルするようプレッシャーをかけ、 妨害をはかろうとしてきました。
香港の人々が神韻芸術団の公演を鑑賞する権利を否定されたことを遺憾に思います。この出来事は、香港の人々の自由を侵害するものと理解しております。自由を尊ぶ香港の人々が、香港政府に過ちを正すようはたらきかけることを期待しております。
私どもの公演を楽しみにされていた何万人もの香港の方々に深く感謝し、近い将来、より大規模なスケールで香港に戻れることを願っております。
神韻芸術団
2010年1月24日
2010年1月24日