アーティスト・スポットライト:小林健司
東京生まれの小林健司は、卓越したダンサーであり、優れた写真家でもあります。そして何より、彼の謙虚で温厚な人柄は、多くの人から慕われています。2016年には、新唐人テレビ主催の「国際中国古典舞踊コンクール」(成人男子部門)で金賞を受賞。その後も、人気の高い演目『火焰山』(2017年)や『花嫁の献身』(2024年)などに出演し、心に残る舞踊で観客に感動を与えてきました。母国・日本で神韻が公演を行う際には、毎回多くのファンから歓迎される人気ダンサーの一人です。
今回のアーティスト・スポットライトでは、彼の素顔に少し迫ってみましょう。
小林健司
「人々に希望と喜びを届けること。それが、私の人生における最も深い意義です。
優れた芸術は、人の心に善意と信念、そして自分自身を超えた崇高なものへの畏敬の念を呼び覚まします。
20年前、私は神韻から大きな感動と希望を与えられました。そして今、その感動を受け継ぎ、自らもこの舞台に立って、世界中の人々へ届けています」
舞踊に興味を持ったきっかけを教えてください。
2006年、9歳のときです。日本で初めて神韻の公演を観て、舞台で踊るダンサーたちの姿に大きな衝撃を受けました。なかでも今でも鮮明に覚えているのが、『草原牧歌』です。公演後も、その演目が頭から離れず、特に一つの動作が強く印象に残りました。家では、その動作を毎日のように母に見せていたのを覚えています。後になって、それが中国古典舞踊の技巧の一つ「圏大蹦子」だと知りました。その日以来、いつかあのダンサーたちのように舞台に立ちたいと夢見るようになりました。
もう一つ理由があります。それは、幼い私にも、神韻が中国政府による法輪功への迫害という状況を伝えていることが分かっていたからです。子どもの頃、祖母は当局によって不当に労働教養所に拘束されました。祖母を助けたい一心で、私はチラシを配り、多くの人にその状況を伝えました。そこで何が起きているのかを知ってほしかったのです。
舞台で踊ることの、どんなところに一番喜びを感じますか?
初めの頃は、自分の努力が認められた時に大きな喜びとやりがいを感じていました。舞台に立つことは、観客に何かを届けることで、観客からの反応や声はアーティストにとって大きな励みになります。しかし、今では、舞台に立つ瞬間だけでなく、そこに至る過程も楽しんでいます。鍛錬を重ね、動作や表現を磨き上げ、最後に舞台で披露する。その過程に大きな喜びがあります。特に、奥深い内面を持つ人物を演じ、その感情を理解し、表現することにやりがいを感じています。
公演で緊張したりした経験はありますか?
初めの頃は、舞台に立つとやはり緊張していました。しかし、経験を積み、自分の舞踊に自信がつくにつれて、その緊張も少しずつ和らいでいきました。一方で、当時は自分の力を少し過信しており、芸術の世界がどれほど奥深く広大なものなのかを十分に理解できていませんでした。その後、壁にぶつかる中で、自分の小ささを知り、舞踊への敬意を持つようになりました。今では、舞台を心から楽しむと同時に、深い敬意も抱いています。その両方を持つことが大切なバランスなのだと思います。
毎シーズン100公演以上を行う中で、どのように新鮮さを保ち、常に高い芸術性を維持していますか?
「前の公演よりもさらに良く」と毎回自分に言い聞かせています。どんな公演にも必ず改善できる部分があります。現状に満足してしまった時、気の緩みが生じます。しかし、芸術に果てはありません。純粋な好奇心を持ち続ける限り、常に新たな発見があります。もちろん、伸び悩む時期もありますが、諦めず努力することが大切です。
また、毎回の公演で初めての観客がいることを常に意識しています。本来なら、すべて初めての公演のような気持ちで臨みたいです。しかし、客席の反応をいつも直接感じられるわけではなく、同じ演目を繰り返す中で新鮮さを保ちにくい時もあります。だからこそ、自分の内側から動機を見つけ出し、毎回の公演を生き生きとしたものにしていく努力が必要です。
これまでの舞踊人生で、最も印象に残っている出来事は?
神韻で歩んできたすべての時間です。神韻の一員として各地を巡り、いろいろな国の人と出会い、新しい文化や料理、美しい風景に触れることができました。私は写真を撮るのも好きで、特に名山や大河、歴史的な名所を撮影しています。

あなたの人生や修煉の中で、法輪大法はどのような役割を果たしていますか?
法輪大法は、人生の指針、羅針盤です。感情に流されたり、結果に執着したり、自信を失ったり、不満を持ったりしてしまうときもありますが、法輪大法のおかげで、自分を見つめ、より良い人になろうと努力することができます。正直、この教えがなければ、今のような自分にはなれなかったと思います。
修煉は、自我を放下する助けになっています。正確に言えば、まだそのような境地に達したわけではなく、そこに到る道を歩んでいます。名利に執着したり、感情に惑わされたりしないよう、自分を律する力を与えてくれます。迷ってしまうこともありますが、法輪大法がいつも私を正しい方向へ導き、否定的な考えにとらわれることなく、本来の道へ戻してくれるのです。
ですから、法輪大法は私にとって非常に重要です。人生や舞踊においても、理性と思いやりを忘れず、常に少しでも成長できるよう努める指針となっています。また、同じ価値観を持つ仲間や学生、先生方に囲まれていることにも感謝しています。人が集まる以上、意見の相違は避けられませんが、修煉を通じて、他者を責めるのではなく、自分自身を見つめることの大切さを学びました。
神韻での生活は厳しいですか?
はい。神韻は、舞踊のレベルと心性の両面で非常に高い基準を大切にしています。その基準は常に高くなっています。それが、私たちが成長し続けられる理由でもあります。芸術に果てはありません。前へ進むことをやめれば、その瞬間から後れを取ってしまいます。
新しく加わる世代のダンサーは、毎年のように前の世代を上回る才能を持っています。確かにプレッシャーでもありますが、自分もさらに成長しなければという原動力になっています。
さまざまな段階を経験してきました。最初は踊ること自体がとても大変でした。やがて努力が実を結ぶと、大きな励みになりました。ある時期には伸び悩みも経験しました。そこで、自分の考え方を変えなければならないと気づきました。考えが変わると、それまで見えなかった世界が開けてきます。どの段階にも困難がありますが、一番大きな壁は、いつも自分自身です。私にとっての学びは、結果に執着せず、その時々で最善を尽くすことです。
中国古典舞踊の独自の良さは何だと思いますか?
中国古典舞踊は、長い歴史と深い文化的な基盤を持ち、非常に豊かな表現力を備えています。その文化的含意は計り知れません。演技や身韻、身法と呼ばれる動きや姿勢、そして宙返りや跳躍などの技巧があり、これらは中国古典舞踊に欠かせない要素で、非常に豊かな芸術体系なのです。
公演前にはどのように心を整え、公演後はどのようにリラックスしていますか?
公演前は、しっかりウォーミングアップを行い、心身を最良の状態に整えるようにしています。その日の身体の状態に合わせて、自分を整えることを大切にしています。公演後は、温かいお風呂にゆっくり入るのが好きです。緊張がほぐれます。

趣味を教えてください。
写真を撮ること、詩を書くこと、料理をすることが好きです。美しい風景や感動する出来事に出会うと、その時の心情を詩にしたくなります。詩は、自分自身の心と向き合い、感情を記録する一つの方法です。文章がそれほど上手でなくても、思いを表現することに意味があると思っています。以前は、1年間で100篇を超える詩を書いた時期もあります。
写真がとにかく大好きです。特別な理由があるわけではないですが。
最近は料理も大好きです。とてもリラックスできますし、やりがいもあって、多くのことを学べました。和食、中華、洋食を作ります。
ある意味で、料理、写真、舞踊は似ています。何かを創り出し、想像していたものと違ったら、その理由を探り、もう一度試して、そこから学んでいきます。
ツアー生活で意外と大変なことは?
やはり、長時間のバス移動ですね。
ツアーで訪れる中で、最も好きな場所はどこ?
日本です! もちろん日本です!しばらく日本では公演していませんが、近いうちにまた行けることを楽しみにしています。
これまで演じた中で、最も印象に残っている役は?
『単騎の趙雲』の趙雲です。非常に表現力が求められる役で、劇的な起伏に満ちています。大きなやりがいがありますが、とても体力を使う役でもあります。趙雲は忠義に厚く、勇敢で聡明、そして無私無欲な人物です。自己犠牲や献身といったそうした資質のすべてに、私は深く心を動かされました。
舞踊において最高の境地とは何だと思いますか?
技術的な面で言えば、私たちが「体で手を動かす(身帯手)」や「股関節で脚を動かす(胯帯腿)」と呼んでいるものです。
技術がある段階に達すると、最も大切なのは文化的な深みと、自分の内面の豊かさです。それは、まずダンサー自身の修煉から生まれます。そこが何より重要です。芸術的な洗練とは、動作の一つひとつや表現の機微を通して、観客に忘れられない体験を与えられるかどうかにあります。独自の雰囲気や内面から生まれるものは、他者には模倣できません。
駆け出しの頃の自分に、今なら何を伝えたいですか?
もっと努力しなさい。さらに努力しなさい。謙虚であり、不満を言わず、ただ実行しなさい、と伝えます。
神韻2027年がいよいよ始まります。日本公演の詳細はこちらへ。
動画の全編はこちらからご覧いただけます。
2026年2月8日
